アーティストの仕事はもっと強く社会になにかを出していくべきではないか?

TAGBOAT AUTUMN AWARD 2009(TAGBOAT オータム・アワード2009)TAGBOAT Next GenerationS
審査委員長代理 池内 務 (株式会社レントゲンヴェルケ 代表取締役)
<<アワードについての総評>>

今回のアワードやブースを回って感じたのは、作家のプレゼンテーションを聞いていると「なんでみんな感想文なんだろう」と感じました。
アーティストというのは、何も無いところから何かを発信していく、強く出していくべき立場だと思います。
最近特に外から入ってくる「感じた」、「見た」、「日常」という通常のレベルのサンプリングの作品がすごく多いように思います。
それが悪いわけではなく流れなのかもしれませんが、アーティストの仕事はもっと強く社会になにかを出していくべきではないか?
作品が持つメッセージ性だけではなく表現についてもそうです。
作家にはもっと強くあって欲しい、単純に良い気持ちをシェアするだけではなく、我々、画商、ギャラリスト、コレクターを驚かせ、ビビらせて圧倒する作品を制作して欲しいと思います。