見知らぬ人も入ってこれる閉鎖空間

100%ゼロ GEISAI#13について

本を売り始めると、じっくり見る対象ができ、立ち寄る人がパラパラと増えた。本をじっくり見ることで、ごちゃごちゃしたブースの部分部分にも目がいき、多すぎる情報の塊の面白さに気づく。その場の偶然の作用で、ブースの中だけでなく外との関係も変化していった。知り合いも含め、見知らぬ人も入ってこれる閉鎖空間ができあがった。

外からぱっと見た感じではおそらく何をやっているかわからないという印象だったと思う。それに両隣のブースがかっちりした作品を一点見せる所だったためにそれらとのギャップによって閉鎖空間が引き立てられていた。

物にあふれた閉鎖空間は、微妙な変化し続けるだけになっていったため、物を一新する必要が出てきた。散らばった絵や雑誌を、今度は本に戻していく。その場でライブペインティング集を作って、売っている本と同じにして並べておいた。すると売っている本はライブペインティングのスペースに飲まれて、すべてが一部になってしまった。

どんどん飲み込んでいって、どんどん生産することで、自分たち作り手がもっとも落ち着ける、居心地のいい空間を作ることができる。結局、やりたかったことはカオスラウンジを作ることなんじゃないか、って帰り道に話した。
カオスは、ネットであり、また集まった6人の作る世界であって、多すぎる情報、ラウンジはそのままの意味だと休憩室、くつろげる、居心地のいい空間。
って、考えました。