アートは国家の支援を必要としているのか?

Twitter - morioka

前からの疑問が。アート支援、文化支援で活動している人たちが海外を例にとりながら国や自治体からの支援を前提にしているようですが、そもそもアートは国家の支援を必要としているのかと思います。するとアートは制度になってしまいますし、活力を奪われてしまいます。

この間、村上隆さんのGEISAIが日本のアートシーンに大きな影響を与えてきていますが、これは村上隆というアーティストがほぼ単独で主催してきたもので国家の支援はゼロです。

翻って、では国や自治体が支援した文化事業でGEISAIをしのぐものがあったでしょうか? ほぼセロといっていいでしょう。とすればアート支援はどこからの支援もなく独力で頑張っている作家や作品発表の場(民間ギャラリーやオルタナティブスペースなど)に向かうべきではないでしょうか。

アート業界の上澄みの分野に関わることで何も生産的なことは生まれないと思います。「もっと底辺へ、もっと外部へ」を目ざしてほしいと思います。

この流れでいえば、ギャラリーや美術館という制度を無視することはできませんが、アートがたえず制度をはみ出ていこうとすることを本質とするものであれば、ギャラリーもまたカッコにいれて見、関わるべきものだということになります。自戒を含めてそう思います。

驚くべきアートは、すべての制度の外に、今は見えないところに存在し、格闘していると思います。