アーティストの仕事はもっと強く社会になにかを出していくべきではないか?

TAGBOAT AUTUMN AWARD 2009(TAGBOAT オータム・アワード2009)TAGBOAT Next GenerationS
審査委員長代理 池内 務 (株式会社レントゲンヴェルケ 代表取締役)
<<アワードについての総評>>

今回のアワードやブースを回って感じたのは、作家のプレゼンテーションを聞いていると「なんでみんな感想文なんだろう」と感じました。
アーティストというのは、何も無いところから何かを発信していく、強く出していくべき立場だと思います。
最近特に外から入ってくる「感じた」、「見た」、「日常」という通常のレベルのサンプリングの作品がすごく多いように思います。
それが悪いわけではなく流れなのかもしれませんが、アーティストの仕事はもっと強く社会になにかを出していくべきではないか?
作品が持つメッセージ性だけではなく表現についてもそうです。
作家にはもっと強くあって欲しい、単純に良い気持ちをシェアするだけではなく、我々、画商、ギャラリスト、コレクターを驚かせ、ビビらせて圧倒する作品を制作して欲しいと思います。

armaminka(オオタアリサ×TOKIYA)"ACTIVE PARALYZE"@pixivマーケット


pixivマーケット ブースNo.D-15

開催名称: pixivマーケット
日時  : 2009年11月15日(日)10:00 - 16:00 
場所  : 東京ビッグサイト 西展示場1Fアトリウム
入場料 : ¥500-(パンフレット代を含む)


オオタアリサ
Web Site:第 一 民 家-ベ ネ ラ ル ビ リ テ ィ-
pixiv:http://www.pixiv.net/member.php?id=44690

TOKIYA
Web Site:ARMA
pixiv:http://www.pixiv.net/member.php?id=6309

青木良太




青木良太(陶芸家) インタビュー -インタビュー:CINRA.NET

陶芸で日本代表になる

今という時代に合った焼き物を作る

本気ですよ。陶芸と心中するつもりでやってますもん、僕。

http://www.ryotaaoki.com/

国内における馴れ合い、グローバルな異文化との対峙

morioka (unseal_art) on Twitter

いささか愚痴も含みますが、NPO的な活動を含め、日本のさまざまなアートメディアがメジャーなギャラリーのエスタブリッシュされた作家だけを取り上げていることにいささか辟易します。

アートが現状に挑戦するものだとすれば、少なくともメディアは、メジャーのさまざまな仕掛けから逃れ、地平線ぎりぎりの方角を常にめざすべきだと思います。アートは本質的にマイナーなものではなかったでしょうか。

現在のアートメディアの在り方を見ていると、口先でどう言っているかは別にして、基本的に国内志向ではないでしょうか。そうである限り、衰退に向かわざるをえないでしょう。大胆に一歩外にでることから始めるべきだと感じます。

これは考えてみると、たんにメディアだけでなく、アートメディアがギャラリーの動きの反映でもあるとすれば、(自戒を含めて言えば)ギャラリーにも当てはまります。

ギャラリーが一歩外に出ることはグローバル化することを意味しますが、それが(ただ外国作家を紹介するという単純なことなどを超えて)いったいどんなことかを私たちもシリアスに考える時期に入っていると思います。

アートをファッション化することにはダメ出しをしているギャラリーがみずからファッション化を促進している現状では、単にメディアだけを批判してもあまり生産的でないと思います。

そもそもギャラリーと慣れ合うところからまともな批評が出てくるはずがないという基本的な認識が批評家たちにも欠如しています。

そういう意味で、ギャラリーも、メディアも、批評家たちもただただローカルの中で慣れ合いの談合体質に浸かっているのが現状ではないでしょうか。そこからはグローバルに異文化と対峙していく動きが生まれようがない気がします。

補足すれば、異文化との対峙とは、異文化との格闘(反発と吸収)の中で、ハイブリッドなものを生み出していくことを意味します。

もう一つ補足すれば、地平線の方向へとは、「私作る人、私見る人」という単純な線引きを撹乱することだと思います。もともと現代アートはそれを含めた冒険的な試みだったはずです。

だとすれば、ギャラリーも、作品と見る側、コレクター側の新しい回路を見つけ出していく必要があるでしょう。

課題は、たぶん作り手(作家)、見る側(コレクター)、見せて販売する側(ギャラリー)、批評家たちの間で働く力学が火花を散らすような関係をいかに生みだすかであり、そこにグローバル化が深くかかわってくる気がします。

#また補足になりますが、見る側と作品の線引きの撹乱とはたんにフェリックス・ゴンザレス・トーレスに代表されるような参加型の作品だけを意味しているわけではありません。

「新しいアトリエから」展

彫刻を志す者たちが集い柏の葉に地を移し
アトリエをひらくことになりました。
本格起動する前に、
仲間と一緒に記念の展示をいたします。

会期:11/7.8.14.15の4日間
時間:11:00-19:00
場所:柏市十余二418-6
出展作家
石井琢郎 佐々木常昭 東儀悟史 新妻篤 西嶋雄志 羽室功二 羽室留美 松隈健太郎 松隈雅江 山口桂志郎