アートショーとしての『エレファント・マン』と『フリークス』



異形の者を描いた2作品、どちらが好みかという話
ジョン・メリックが美しいものを求める純粋さが過剰に溢れた『エレファント・マン』は、
障害者の心は、過剰に純粋で美しく悲しいという描き方が鼻につく。
まるで障害者の心は天使のように純粋であるという物言いに居心地の悪さを感じるからかもしれない。


逆に、『フリークス』における、欲望と感情が剥き出しの畸形らは、
或る意味個性的なキモカワイイ立体作品のようにも思えてくる。


私は美術も映画でも、ステレオタイプな純粋さが過剰に押し出される作品よりも、
人の個性的な醜さや悲しさが滲み出てくるような作品に心惹かれます。